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Viola Dream II
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大会前日はJR北上駅前の「おでんせグローブ」で受付を済ませてから、南
へ電車で5分、六原駅にほど近い旅館にお世話になりました。宿に着いて明 日の準備を済ませてから入浴、午後7時に就寝することにしました。いつも は横になって数分で寝てしまう私ですが、この日は寝ようとすればするほど 目が冴えてきて眠れません。とうとう午前1時まで一睡もできませんでした。 一方、前日の夕食におにぎり5個を食べたこともあって、トイレは快調。さっと シャワーを浴びて2時半前に宿を出ようとしていると、青森県から来ていた 男性ランナーも起きてきて、スタート会場である北上総合運動公園まで車に 同乗させてくださいました。おかげで真っ暗な道を3.5km歩かずに済み、本 当に感謝です。ありがとうございました!
6月11日、日曜日。気温18℃、曇り。寒さを全く感じない程度の弱い風が吹
いている、絶好のコンディション。私はほぼ毎回スタート時に着用するゴミ袋 合羽、軍手、首元のタオルを着用せずに走ることにしました。そして、午前4 時、第17回いわて銀河100qマラソン、スタートです。
実は4年前の2019年6月、私は第15回大会に参加して完走しました。この
前年の第14回大会はコース上の道路が大雨で崩れた土砂の影響で通行止 めになったために中止になり、第15回大会は「銀河コース」ではなく北上市 をぐるっと周る「暫定コース」に変更して開催されました。従って、完走はした ものの「銀河コース」ではなかったことが心残りでした。今年は、エントリーを 考えていた別の大会が中止になってしまったこともあって、いわて銀河100 qマラソン「銀河コース」に挑戦することになったのです。
スタートしてから20qまでは1q6分かからずに順調に走りました。しかし、
20qを過ぎてしばらくすると左膝に力が入らない感覚が出てきました。いつ もの練習よりほんの少し長く走っただけなのに。しかし、練習の時から膝に 違和感があったこと、昨年の野辺山ウルトラマラソンでは35qで膝がダメに なったことから、今回も最短20q過ぎで左膝が使えなくなることを想定して いました。どんなトラブルも、ちゃんと想定さえしておけば、意外と対応でき るものです。もちろん、25qで左膝がダメになった時は流石に凹みました し、完走できないかもとの考えが浮かびました。ただ、ほぼ最悪の状況だと しても想定の範囲内だったので、残り75q、11時間半、ひたすら痛みに耐え てやろうとの覚悟ができていました。
とは言え、この我慢比べには途中で何度も心が折れそうになりました。歩
いていては絶対に間に合わないので、少しでも膝の痛みが軽くなると2-3歩 で良いので走る、痛みが強くなるまでそろそろと走る、痛みが強くなったら早 歩き。ひたすらこれを繰り返しました。文字通り歯を食いしばって、「あと11 時間」「あと10時間半」「もう2時間も頑張った、あと9時間半…」 一歩ごとに 左膝の痛みが頭の先まで突き抜ける感じで、諦めろ、もう駄目だと言え、と ギブアップを促してくるようでした。これも想定の範囲内、と自分に言い聞か せ、左膝の悲鳴を右から左へ聞き流し。去年は野辺山のあのハードコース でも最後まで耐えたよね、と頭の中はびっくりするくらいに冷静でした。「あと 7時間」「あと6時間…」 まさに我慢大会です。
66.5qのレストステーションで荷物を受け取り、ゼリー飲料2個を一気飲
み。エイドの豚汁は具を細かく刻んであったので食べやすく、塩味が疲れた 体に染み渡ります。ブロック状の栄養食を4個、後は家から持参したミニトマ トをポケットに入るだけ詰め込んで、残りのトマトは全部口の中へ。時計を見 ると12時半。残り33.5q。残り時間は、5時間半。1q10分だと間に合わない …?
ここまで来て間に合わないなんてあり得ない! 最大の難所である「なめ
とこライン」の急坂を越えて疲労困憊ではありましたが、気力を振り絞って前 進。これまでよりも膝の痛みが強くなるまで我慢して走り、耐えきれなくなっ たら早歩き。急げ、急げ、急げ! 痛みとの戦いに加えて、時間との戦いで す。何としても完走する! 左膝が壊れても! 左膝だけでは足りないのな ら右の膝もくれてやる! 75qあたりだったと思いますが、記憶が定かでは ありません。ふと気が付くと、右のシューズの中に小石が入っていました。 私にはしかし、立ち止まって足の裏を刺す小石を出す余裕がありませんで した。「あと4時間半」「あと3時間半」 我慢大会は続きます。
15時4分、86.3qのエイドにたどり着きました。あと14q。残り時間は3時間
弱。おぉっ、これなら歩いても間に合うかも! レストステーションからの20 qを頑張った甲斐があったようです。しかし、頑張った分、当然ダメージも。 左膝をかばったことで右膝にも強い痛みが出てきました。しまった、完走の ためなら右膝も犠牲にして良いと言ったよな。後悔先に立たず。後の祭りで す。
一歩ごとに左膝・右膝・右靴の中の小石、と順番に痛みを感じながら、少し
でも痛みから気をそらすために並走するランナーに声を掛けてみます。「お 互い、ボロボロですね。」「でも、もう少しですよ。」「そうですね、絶対完走で すよね。」「もちろんです、頑張りましょう!」 こんな単純な会話から、少しで すがエネルギーが湧いてきて痛みが楽になりました。
今回は11時間以上の我慢大会でしたので、正直、途中いろいろあったこと
をキチンと思い出せません。特に、後半は私設エイドにも随分助けられまし た。お名前を思い出せないのですが、県内のランニングクラブの皆さんに感 謝。もちろん、エイドのボランティアの皆さんにも感謝。「ゴウケツ」のアイロ ンプリントをプレゼントしてくれた同僚のKWMさんにも感謝です。
気が付いたら、ゴール会場のアナウンスが聞こえていました。13時間16
分、前のランナーが切ったゴールテープを張り直してもらうのを少し待って から、ゴールしました。 ![]() ![]()
完走メダルと完走証をもらってから、まず豚汁をいただきました。エイドの
ものと違って、大きな具がごろごろたくさん入っていました。おにぎり2個も食 べたところで電車の時間を思い出し、味噌おでんは持ち帰り用をもらって、 雫石駅へ急ぎました。いやそれにしても、駅の遠かったこと! 普段ならな んでもない距離でしたが、重い荷物を担ぎ半泣きで2.8q歩きました。
その夜は寝返りを打つたび目が覚めるほど膝が痛くて、十分には眠れま
せんでした。それでも水曜日にはほぼ普通に歩けるようになり、土曜日には 次の大会に向けて練習を再開。2年連続で左膝痛になったので、2週間後か ら毎日5分間スクワットを実施中です。
ゴールシーンはいわて元気TVの動画からの切り出しです。動画で見ると
情けないくらいヨレヨレでした。シューズはミズノのウェーブライダー26。クッ ション性抜群でしたが、膝痛にはあまり良くないのかな…。参加賞はTシャ ツ。少し厚手で白地に黒のロゴがクールです。完走メダルは2019年のものと はデザインが異なりますが、南部鉄器ですね。 ![]() ![]()
https://ss295031.stars.ne.jp/
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